純水精製用イオン交換樹脂 イオンパックの商品紹介
商品概要

水草水槽に『純水』を使用する人はごく限られておりそのメリットは殆ど知られていませんが、 海水魚やディスカスなど高価でデリケートな生体の飼育では純水ベースで水質調整を行うのは半ば常識です。 水草水槽でも純水を使用すれば『石組水槽や非ソイル水槽の硬度対策』『南米系水草が好む低pH/低硬度へ水質調整』『コケの抑制』などに非常に大きな効果があります。 WPWでも純水を使用した換水や水質調整を行っていますし、charmさんのストック水槽でも純水を使用しているそうです。 水草だけでなく、ディスカスのブリーダーは古くから純水を利用していますし、近頃はシュリンプブリーダーにも広まってきています。 しかしながら、一般の愛好者にはまだまだ純水の使用は普及していないのが実情です。

一般家庭の水道水から純水を得るにはR/O浄水器で水道水を精製するのが簡単です。 ところが、R/O浄水器は最も安価なマーフィード エキスパートの標準セットが約4万円(定価)です。 そのうえ、マンション等では水圧不足を補うハイフロー加圧ポンプ、 R/Oだけでは除去しきれない成分を取り除くRGダッシュ、 その他にも数々のオプションを後から買い足す必要に迫られることが多く、実際には10万円近い出費になることもは珍しくありません。 さらに交換用のメンブレンフィルターも高価です。 また、1Lの純水を得るのに3〜4Lの捨て水を伴うため水道料金がハネ上がり、捨て水の比率を下げると高価なメンブレンフィルターが1年持たずにダメになってしまいます。

一方、産業分野で使われる純水の多くは、水道水を『イオン交換樹脂』で精製した純水を使用しています。
なぜならR/O水(精製水)は厳密には純水でなく、イオン交換樹脂で処理した水が本当の純水だからです。
※超純水を使用する分野以外ではR/O水も純水と呼ぶのが一般的なのでWPWでも特に記載が無い限りは区別していません。

さて、イオン交換樹脂には色々な種類がありますが、純水を精製するにはH+形陽イオン交換樹脂とOH-形陰イオン交換樹脂が必要です。 同じイオン交換樹脂でもADAソフナイザー用イオン交換樹脂や軟水工房さんで販売されているNa形陽イオン交換樹脂では純水の精製はできません。 個人も購入できるオルガノ社の実験用イオン交換樹脂はNa形・CL形で販売されているため純水精製はできません。 H+形・OH-形のイオン交換樹脂は専用の装置と塩酸などの危険な薬品を用いてNa型・CL型イオン交換樹脂を変換(活性化)して作るものなのです。 工場や研究所では広く利用されていますが、家庭の水道水を純水に精製する手段に用いられることは殆どありません。

WPWは純水の使用が普及しない最大の要因は『導入費用が高価すぎること』だと考えました。 純水の効果を知ってしまえばR/O浄水器も決して高価では無いと思えるようになります。 しかし『試しに純水を使ってみる』にはR/O浄水器は高価すぎるのです。 『水道水に何かを添加する水質調整は弊害が多い』『頻繁に換水してもコケに苦しめられる』ことは経験者なら誰でも知っていますし、 WPWでは『コケが出て困っている』『pHや硬度が高い』『南米水草が育たない』などの解決策としてR/O浄水器を紹介したこともありますが、 費用面がネックで受け入れられることは殆どありません。

安価でお手軽、そして安全に純水を得られれば多くの人が美しい水草水槽を楽しめるのに・・・
そんなWPWの想いを受け止めてくれるメーカー様の技術協力を得て実現したのが『イオンパック』です。
試しに純水を使ってみたい方、小型水槽〜60cm水槽で大量の純水を必要としない方に最適です。

イオンパックの特徴

★R/O浄水器の1/10以下の費用で始められます★
イオン交換樹脂を使って純水の精製を行いますが専用の器具は要りません。 水中フィルターとエアーポンプ、水を貯めれる容器(空いた水槽・バケツ)があればOKです。 その秘密は...

★WPW特別仕様品のイオン交換樹脂を採用★
イオンパックは純水精製に必要なH+形陽イオン交換樹脂とOH-形陰イオン交換樹脂をミックスした『WPW特別仕様品』のイオン交換樹脂を採用しています。 特別仕様のイオン交換樹脂を使うことで危険な薬品を使う前処理が不要となり簡単で安全に純水の精製が行えるようになったのです。

★パック充填でお手軽です★
イオン交換樹脂の粒子は非常に細かくネットバッグ程度では目を抜けてしてしまいます。 これもイオン交換樹脂を使うために高価な専用器具を購入しなければならない理由のひとつでした。
イオンパックは『WPW特注の不織布バッグにイオン交換樹脂を充填』していますので、 そのまま市販の水中フィルターの濾過槽にセットして循環させるだけで純水の精製が行えます。


★R/Oを超える強力な精製能力★
この写真は60cm水槽で約50Lの水をイオンパック+水中フィルターで循環し120分後に計測したものです。 実際に水槽に使用する水をここまで精製する必要はありませんが、R/Oでは不可能なTDS=0ppm、GH=0、KH=0まで精製可能です。
≫精製後に硬度測定をした様子[1.9MB(wmv)]
測定に用いたテトラGH,KH試薬は、試験水5mlに試薬を滴下して変色(GH:赤→緑、KH:青→黄)した時の滴下数=dHです。 最初の1滴目から変色後の色(緑、黄)となる場合は試薬の測定限界値以下であることを示しています。


純水のpHは理論的には7.0ですが実際は5.8〜6.9程度になるケースが多くなります。 これは大気中のCO2による影響や測定器具の特性によるものなので止むを得ません。 また、アクア用pHメーターは純水の測定には向かないため異常な値を示す場合がありますが、pH試薬の測定結果はそこそこ信頼性できます。
≫ WPWオリジナルの水質測定試薬はWPW Web Shopでどうぞ


イオンパックの使用方法とより詳しい情報

≫ イオンパックの使用方法と注意事項
≫ イオンパックのよくある質問(FAQ)
≫ Aqua Tips - 広口ポリタンクを純水精製に使ってみる

お客様のブログ・ホームページでもご紹介頂いております。
squeeze 『〜「求める水」の作り方〜(2006.10.21)』で紹介されました。
aqua cafe 『イオン交換樹脂(2007.6.1)』で紹介されました。
暴走アクアリウム 『コケ対策(さらなる兵器導入)(2007.10.21)』で紹介されました。
埼玉やぶえび 『イオン交換樹脂での純水作り(2008.8.31)』で紹介されました。
埼玉やぶえび 『ビーシュリンプのための水作り(2008.9.7)』で紹介されました。

イオンパックの仕様

■イオンパックの商品仕様
サイズ
不織布袋の素材
容積
標準交換容量
純水精製量の目安

: 145mm×180mm(イオン交換樹脂未充填時の不織布袋の最大寸法)
: ポリプロピレン100%(旭化成スパンボンド)
: イオン交換樹脂充填量 約330ml、総容積 約360ml
: 約13,000ppm/L相当(設計理論値)
: 総交換容量÷原水(塩素処理後の水道水)のTDS≒純水精製量(L)
≫純水精製量の実測データ(PDF)

■イオン交換樹脂の仕様(カチオン/アニオンの混合樹脂 混合比1:1)
分類
母体構造
官能基
外観および形状
販売時の基準形
粒度
交換容量
有効pH範囲
含水率
最高使用温度
: 強酸性陽イオン交換樹脂/最強塩基性陰イオン交換樹脂
: スチレン系(架橋ポリスチレン)/スチレン系(架橋ポリスチレン)
: スルホン酸基/T形4級アンモニウム基
: 琥珀色 透明球状ゲル形/淡黄色 透明球状ゲル形
: H+形/OH-形
: 16〜50(U.S.Mesh)
: 1.8meq/ml/1.1meq/ml
: 0〜14
: 47〜56%
: 60℃