小型ボンベレギュレーターKR-301の使用方法
小型ボンベ着脱時の注意事項

ボンベ着脱時には電磁弁・調整バルブ・メーターなどの部分を持たないでください。 ボンベをしっかり締めこむ、ボンベを緩める際にこれらの部分を持って廻し取付部分に無理な力を加えるとガタ・歪みなどが生じ故障(ガス漏れ)の原因となります。 ボンベ着脱作業時は、接続しているチューブ等を全て取り外し、滑り止め防止付きの軍手などを装着して、レギュレーター本体部のみを持って行って下さい。

小型ボンベの取り付け

パッキンに異常がないことを確認してからボンベを装着します。 パッキンが変形したり傷ついている場合、5年以上使用している場合はパッキンを交換して下さい。
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レギュレーターに接続しているチューブは取り外し、電磁弁のコードはコンセントから抜き、調整バルブを完全に閉じます。 ボンベ装着はクルクルと廻し『アタリ』を感じたら一気にギュッと締め込みます。 ためらうと中途半端に開封されガス漏れするので一気に締めるのがコツです。

『シュン』と音がしてボンベが開封されメーターの針が上がれば完了です(新品ボンベは気温25℃で65〜75kgf/cm2を指します)。 ボンベスタンドを使用してボンベを立てた状態で使用してください。


小型ボンベの取り外し

ボンベにCO2が残っていないことを確認してから、取り付けた時の逆方向にボンベを廻して緩めて取り外してください。 小型ボンベは一度取り付けたらガスが無くなるまでボンベを外すことはできません(いったん開封したボンベを再封することはできません)。 取り付けたボンベは必ず最後まで使いきってから取り外してください。 ボンベにガスが残っている状態でボンベを取り外すと、ボンベが抜けた瞬間にガス圧でボンベが飛び出します。 飛び出したボンベが人に当った場合は重大事故となります。中身が残っている時は絶対に取り外さないでください。


チューブの接続方法

エアーチューブ、耐圧チューブのどちらでも取り付け可能です。


電磁弁と調整バルブについて

本体に搭載されている電磁弁は通電時開型(通電中に弁が開いてCO2が流れるタイプ)です。 ボンベ装着後は電磁弁をタイマーに接続してタイマーをON/OFFすることでCO2の流れをON/OFFし、調整バルブで添加量の微調整を行ってください。

<注意事項>
本レギュレーターは手動でON/OFFすることを想定した設計ではありません。 コンセントの頻繁な抜き差しはチャタリング(接点の接触時に瞬間的にON/OFFすること)による故障原因となります。 コンセント直結など常時通電での使用は動作不良の原因となります。 動作チェックやメンテナンス時など一時的に行う程度であれば支障ありませんが、 通常の使用時には電磁弁はタイマーに接続して定期的にON/OFF(連続通電時間は12時間以内)してください。


セッティング例とCO2添加量の微調整

<分岐せずに使用する場合>
KR-301の調整バルブは微調整可能なスピコン兼用タイプです。 分岐しない場合はレギュレーターにエアーチューブを取り付けてCO2カウンターに接続します。 調整バルブからCO2カウンターまでの距離が長くなるほど調整バルブを廻してからCO2カウンターが安定するまで時間がかかります。 エアーチューブは1mを目安とし、距離が長くてCO2カウンターが安定しない場合は耐圧チューブで接続してください。
<分岐する場合>
分岐する場合は分岐後の各系統にスピードコントローラーが必要です。 レギュレーターからスピードコントローラーまでの区間は耐圧チューブで接続します。 KR-301の調整バルブは使用しませんので調整バルブを全開にして、微調整は各系統のスピードコントローラーで行ってください。

メーターの使い方

メーターの数字が大きいほうがボンベ残圧を示す一次圧計です(写真では左側が一次圧計ですが出荷時期によりメーター位置が逆の場合があります)。 メーター外側の数字がkg/cm2となっています(10kg/cm2=0.98Mpa)。 添加量が1秒3滴程度までの場合、小型ボンベは週1回・大型ボンベは月1回を目安にメーターをチェックして、 50を切ったら交換用のボンベを用意し小まめにメーターをチェックしましょう。
数字が小さいほうのメーターは二次圧計です(写真では右側が二次圧計ですが出荷時期によりメーター位置が逆の場合があります)。 KR-301は固定圧式なので二次圧計の活用シーンは少ないですが、 一次圧計がゼロで二次圧計が下がりだしたらボンベ切れ寸前のサインです。 小型ボンベの場合はチューブを外して残ガスを全て排出し両方のメーターがゼロになったのを確認しボンベを交換してください (大型ボンベはボンベ上部のコックを閉じてからボンベ交換してください)。