CO2レギュレーターMR-502の使用方法
小型ボンベ着脱時の注意事項

ボンベ着脱時には電磁弁・調整バルブ・メーターなどの部分を持たないでください。 ボンベをしっかり締めこむ、ボンベを緩める際にこれらの部分を持って廻し取付部分に無理な力を加えるとガタ・歪みなどが生じ故障(ガス漏れ)の原因となります。 ボンベ着脱作業時は、接続しているチューブ等を全て取り外し、滑り止め防止付きの軍手などを装着して、レギュレーター本体部のみを持って行って下さい。


大型ボンベに取り付ける

大型ボンベで使用する場合はオプションの大型ボンベアダプターを取り付けてください。 アダプターを取り付ける場合でも小型ボンベ取付部のパッキンは外さないでください。
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アダプターを取り付けたら大型ボンベの口金に合わせナットを手締めします。 手で廻らなくなったらモンキーレンチなどで軽く増し締めをします。 力いっぱい締めるとアダプターが破損する恐れがあるので注意してください。


大型ボンベから取り外す

大型ボンベ上部のバルブを閉じてから電磁弁をONにして両方のメーターがゼロになるまでガスを抜いてください。 メーターがゼロになったらアダプターのネジを緩めれば取り外せます。 レギュレーター内にガスが残った状態(メーターがゼロになってない)で取り外すのは危険です。 ネジを緩める前に必ず残ガスを抜いてください。


小型ボンベの取り付け

パッキンに異常がないことを確認してからボンベを装着します。 パッキンが変形したり傷ついている場合、5年以上使用している場合はパッキンを交換して下さい。
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レギュレーターに接続しているチューブは取り外し、電磁弁のコードはコンセントから抜き、調整バルブを完全に閉じます。 ボンベ装着はクルクルと廻し『アタリ』を感じたら一気にギュッと締め込みます。 ためらうと中途半端に開封されガス漏れするので一気に締めるのがコツです。

『シュン』と音がしてボンベが開封されメーターの針が上がれば完了です(新品ボンベは気温25℃で65〜75kgf/cm2を指します)。 ボンベスタンドを使用してボンベを立てた状態で使用してください。
※MR-501は小型ボンベ非対応のため開封できません。

小型ボンベの取り外し

ボンベにCO2が残っていないことを確認してから、取り付けた時の逆方向にボンベを廻して緩めて取り外してください。 小型ボンベは一度取り付けたらガスが無くなるまでボンベを外すことはできません(いったん開封したボンベを再封することはできません)。 取り付けたボンベは必ず最後まで使いきってから取り外してください。 ボンベにガスが残っている状態でボンベを取り外すと、ボンベが抜けた瞬間にガス圧でボンベが飛び出します。 飛び出したボンベが人に当った場合は重大事故となります。中身が残っている時は絶対に取り外さないでください。


チューブの接続方法

エアーチューブ、耐圧チューブのどちらでも取り付け可能です。


電磁弁と調整バルブについて

本体に搭載されている電磁弁は通電時開型(通電中に弁が開いてCO2が流れるタイプ)です。 ボンベ装着後は電磁弁をタイマーに接続してタイマーをON/OFFすることでCO2の流れをON/OFFし、調整バルブで添加量の微調整を行ってください。

<注意事項>
本レギュレーターは手動でON/OFFすることを想定した設計ではありません。 コンセントの頻繁な抜き差しはチャタリング(接点の接触時に瞬間的にON/OFFすること)による故障原因となります。 コンセント直結など常時通電での使用は動作不良の原因となります。 動作チェックやメンテナンス時など一時的に行う程度であれば支障ありませんが、 通常の使用時には電磁弁はタイマーに接続して定期的にON/OFF(連続通電時間は12時間以内)してください。


セッティング例とCO2添加量の微調整

<分岐せずに使用する場合>
分岐しない場合はレギュレーターにエアーチューブを取り付けてCO2カウンターに接続します。 カウンターの水がレギュレーターに浸入すると故障原因となるため、CO2カウンターまでの距離が短い場合は逆流防止弁を取り付けてください。

調整バルブは5秒で1/4回転くらいのスローペースで廻してください。 CO2添加量の微調整は徐々に増やす方向で行います。 調整バルブからCO2カウンターまでの距離が長くなるほど調整バルブを廻してからCO2カウンターが安定するまで時間がかかります。 エアーチューブは1mを目安とし、距離が長くてCO2カウンターが安定しない場合は耐圧チューブで接続してください。
<分岐する場合>
分岐する場合は分岐した後の各系統にスピードコントローラーが必要です。 レギュレーターからスピードコントローラーまでの区間は耐圧チューブで接続します。 レギュレーター本体の微調整バルブは(使用しないので)全開にして、分岐後の各系統のスピードコントローラーで微調整を行ってください。

メーターの使い方

メーターの数字が大きいほうがボンベ残圧を示す一次圧計です(写真では左側が一次圧計ですが出荷時期によりメーター位置が逆の場合があります)。 メーター外側の数字がkg/cm2となっています(10kg/cm2=0.98Mpa)。 小型ボンベは週1回・大型ボンベは月1回を目安にメーターをチェックして、 残圧50(大型ボンベは残圧10)を切ったら交換用のボンベを用意し小まめにメーターをチェックしましょう。
数字が小さいほうのメーターは二次圧計です(写真では右側が二次圧計ですが出荷時期によりメーター位置が逆の場合があります)。 二次圧調整を行う時以外に活用することは殆どありませんが、 一次圧計がゼロ付近で二次圧計が下がりだしたらボンベ切れ寸前のサインなので 小型ボンベの場合はチューブを外して残ガスを全て排出し両方のメーターがゼロになったのを確認しボンベを交換してください (大型ボンベはボンベ上部のコックを閉じてからボンベ交換してください)。

二次圧調整のしかた

二次圧調整は大型ボンベのバルブを開き電磁弁ONで流量調整バルブ(スピコン)を閉じた状態で圧力を上げる方向で調整します。 現在の二次圧が希望圧力より高い場合は、一旦、圧力を下げてから、再び圧力を上げる方向で調整してください。 CO2添加中は二次圧メーターの針が多少上下しますが、同じ範囲内で針が上下するのは正常動作です。
<注意事項>
出荷時に通常の使用状況で支障の無い圧力に設定済みです。 二次圧調整を誤るとレギュレーターが破損し修理不能(安全弁が作動=保証対象外)となりますので不用意に行わないで下さい。 二次圧は5kg/cm2以内でご利用ください。 圧力調整中の瞬間値で7kg/cm2を超えないで下さい。 圧力の上げすぎや頻繁な設定変更はレギュレーターや電磁弁の故障原因となりますのでご注意ください。


<圧力を上げる>
圧力調整ネジを専用レンチで時計方向に廻し二次圧メーターを確認しながら希望値に設定してください。 小型ボンベの場合は1.5〜2.0kg/cm2(約0.15〜0.2MPa)、大型ボンベは2.0〜3.5kg/cm2(約0.2〜0.35MPa)が適切です。 分岐などで添加量が増えるにしたがって徐々に圧力を上げてください。

<圧力を下げる>
レギュレーターの微調整バルブを開いてガスを逃がしながら、圧力調整ネジを専用レンチで逆時計方向に廻します。 二次圧メーターを確認しながら希望値よりも下がったら微調整バルブを閉じます(希望値の設定は下がった位置から上げる方向で行ってください)