Aqua Tips
No.014 電磁弁の解説とかんたん動作チェック - 2012.1.6
電磁弁とは何か?

電磁弁とは電磁石の力で弁(電磁バルブ)を動かしてCO2の通り道(オリフィス)を開閉する機器です。 この写真はCKD製の電磁弁(ADA同等品)を分解したものです。 電源OFFだとバネの力で電磁バルブが押し下げられてオリフィスを塞ぎCO2の流れをストップ、電源ONで電磁バルブが上がりCO2が流れる仕組みです。
こちらは電磁弁付きレギュレーター(KR-201,MR-502)を分解したものです。 形状はことなりますが仕組みは全く同じです。 電磁弁の発熱は電磁バルブを動かす電磁石のコイルによるものです。 電磁バルブが大きいほど動かすために大きな電磁石が必要になるため発熱も大きくなります。

CO2は急に止まらない

電磁弁に関するお問い合わせで最も多いのが『電磁弁がOFFになってもCO2が止まらずに出続ける』です。 電磁弁がOFFになるとオリフィスが塞がれてCO2の供給は止まりますが電磁弁より先の区間には残圧が残っているため、残圧が無くなるまではCO2は止まりません。 電磁弁がOFFになってから実際にCO2が止まるまでのタイムラグは、設定圧力0.15Mpa・電磁弁〜カウンターのチューブ長が50cm程度、スピコン調整1秒1滴で15分〜20分程度ですが、 設定圧力が高い・電磁弁より先の配管が長い・スピコン調整が少ない場合など、使用状況によっては数時間かかることもあります。


動作不良のチェック方法

それでも、電磁弁や電磁弁付きレギュレーターの購入直後だと、 電磁弁がOFFになってもCO2が止まらなければ初期不良では?と不安になると思いますが、 電磁弁のコンセントを抜き差ししてカチ・コチという動作音(振動)がすれば電磁弁の動作は正常です。 電磁弁の動作は正常でもCO2を完全に停止できず微妙に漏れることがあります。 そこで電磁弁の漏れを簡単にチェックする方法を解説します。

写真のように電磁弁より後に短いチューブをつなげます。 次に電磁弁ONにしてバルブ(スピコン)を全開にしてシューとCO2が出ることを確認します。 そのまま電磁弁をOFFにしてチューブのもう一方をコップ等の水に入れチューブから泡が出なければ正常です。

CO2が漏れている場合

CO2が漏れている場合はオリフィスとパッキンの部分にゴミや異物が詰まっていることが考えられます。 小型ボンベを開封した際に出る金属片が詰まったり、配管の接続時にホコリなどが侵入することが主な原因です。 電磁弁を分解してオリフィスやパッキン部分を清潔な布(ティッシュはNG)で拭うかエアーダスターで吹き飛ばしてクリーニングしてください。 簡易クリーニングでも解消することも多いので分解が面倒なときは簡易クリーニングをお試しください。

<簡易クリーニング方法>
電磁弁OFFの状態で写真のようにOUT側にボンベからのチューブを接続したらレギュレーターのバルブを全開にします。 電磁弁ONにして数秒間CO2を噴出するのを数回繰り返しゴミや異物をIN側の穴から外部へ排出します。

電磁弁付きレギュレーターは逆方向接続が出来ないため、レギュレーターからチューブを外して調整バルブを全開にし、 電磁弁ON/OFFを数秒毎に繰り返してCO2の圧力でゴミを吹き飛ばすのをお試しください。

正常なのにCO2が止まるまでに何時間もかかる時は・・・

小型水槽などで2〜3秒に1滴に調整していると残圧がなかなか下がらないためダラダラとCO2が出続けます。 照明と電磁弁を同じタイマーでON/OFFしている場合、消灯しているのにCO2が添加されてしまいますが、 消灯と同時にエアレーションを開始すれば酸欠になる心配はありません。 それでも気になる場合は電磁弁より先の区間をできるだけ短くする、設定圧力を下げる、 電磁弁専用タイマーを使ってダラダラを考慮して照明より先に電磁弁OFFにするといった対策を行って下さい。